(広島版) 


コラム

呉市・江田島市断水について 


2006.8.31

呉市の断水は一部解除。江田島市はいまごろになって井戸水の検査をおこなうそうだ。たぶん、保健所の検査は厳しいので、一般細菌や大腸菌、そしてみかん栽培の農薬が検出され、「飲めません」という結果がでるだろう。

昔は、盆前と正月を迎える前に、地域の人が集まって井戸替えをしてきた。そして水神様を祀って水に感謝をしてきた。

「井戸・自然湧水を、もう一度見直してほしい。」という思いも重なって、私は名水賛歌の取材中、「井戸は防災上(地震での断水、防火)必要なので、埋めたりしないのはもちろん、昔の人のように、井戸替えをしましょう」と呼び掛けてきた。

もともと、瀬戸内海の島々は、昔は、稲作でくらしてきたところです。

ところが、みかんがヒットした頃から、状況がかわり、田んぼはみかん畑へと転作されると、末期の水をいただくような山の中腹の神聖な水源に、農薬を溶いて撒くようになりました。

そのため、麓の井戸は飲めなくなりましたが、ちょうど同じ時期に太田川から水道が引かれたとこにより、島の水不足も解消しました。

現在、みかん農家は老齢化と後継者不足、中腹のみかん畑は荒れ放題。 農薬撒く量が減ったせいで、麓の井戸が復活してきています。

今でも島嶼部では、水道水を飲むことを「太田川をのんじょる」と表現します。 広島市内で、このような表現は聞く事がありません。いかに島の人がこの水道を頼りにしてきたかがわかる言葉です。

名水賛歌では、飲めなくなった水場も記しています。2度と水がでない場所ばかりではない。水脈が残っているのに井戸替え、草取りなどの手入れがされてないだけで、私は、「×、飲めない」「△、飲めるかどうかわからない」「要、検査が必要」などの印をつけた。

これらの水場は地元の人の平素の努力がないと、今回のような断水の際にまったく役に立ちません。人が守ってやらないと水場は維持できないのです。地元でよくよく井戸端会議をして、防災上、井戸を復活させて、お茶でも飲めるようにしておくべきでしょう。

                            広島の水場を守る会   フリーライター錦川鯉

                            (C)2006.錦川鯉の名水賛歌より

◆千貫水(20リットル×50タンク)安芸高田市商工会から倉橋商工会へ届けられました。(2006.9.1)


 

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