| 2011.10.17
全国名水百選は、「名水」とうたっているのに、なぜか「河川」が選ばれている。
1985年の「昭和の名水」選定では18ヶ所の河川が、そして2008年「平成の名水百選」選定では34ヶ所の河川が選ばれている。
広島県からは、1985年に「太田川中流域」が選ばれている。(地図参照)
これはどの辺りの範囲かというと、「祇園水門から行森川合流地点までの18km。飯室より可部寄り、可部勝木、
柳瀬・筒瀬あたりより上流で、廃止になった可部線の安芸亀山駅跡の約500m下流が、行森川と太田川の合流点です。」
さらに「中流域」という言葉が付いている。流域とは川の線上だけをいうのではない。流域というのは、普通、山の尾根から源流が生じ、
一滴一滴、水を集めて沢になり支流になり本流に注いだのが川になり、その流れている範囲を流域というのだ。
「太田川中流域」とはどの範囲をいっているのか環境省に問い合わせてみたところ
国立環境研究所 環境情報センターからの回答は、
「合流点より上流は入りませんが厳密な範囲は決めておりません。選定基準の景観や親水性、保全活動等考え選定しています。
太田川(中流域)を中心とした景観や親水施設等含めた総合的なものとお考え下さい。」という返事でした。
私は、名水という定義を広げて解釈した「全国名水百選・太田川中流域」と「水汲み場と親水ゾーン」というものを 広島市民に認知してもらわ
なくてはいけないと思いました。
「全国名水百選・太田川中流域」は、「中流域」という言葉が付いていることを見過ごしたために、川が流れている線上と思い込んでいる。
しかし前述しているように、「中流域」を広げて考えると、窓ヶ山を源流とする安川、上根峠や可部峠を分水嶺とする 根谷川(ねのたにがわ)や
南原川(なばらがわ)、向原の「泣き別れ」を分水嶺とする三篠川(みささがわ)、
いささか強引だが、白木地区から東南へ別れ東広島市志和を流れる関川や東川まで入ってしまう。
東広島市志和の住民も行政も、初めて耳にする説だと思うが、関川や東川の流域までもが、「全国名水百選・太田川中流域」の範囲に入っている
というのが私の説である。
私の知るこの範囲内の水場や親水ゾーンは、約40ヶ所以上あります。 (地図参照) 安芸湯の山霊泉、永山邸井水、龍華寺御奇良功霊泉、緑井、毘沙門天手水(原爆献水)、福王寺加持水(原爆献水)、高松山湧水、
荒谷山沢水(原爆献水)、飛倉毘沙門天豊命泉、金ヶ迫清水(元原爆献水)・正伝寺横穴井、白水観音、大町観音水、清水川、水越峠名水、
沼田大塚観音堂観帰園(元原爆献水)、窓ヶ山沢水(原爆献水)、山豊の火山天然伏流水
川内地区広島菜栽培用井戸、松笠観音寺御清水井戸(龍水井、龍水池ともいう)、菰口延命水、牛田不動院閼伽水、天水(原爆献水)、
太田川中流域支流、南原川源流、上根峠分水嶺、潜龍峡、
三篠川を遡れば、向原泣き別れ、戸島湧水、河津川の源流点黄金水、白木山8合目無名の水場、枡ヶ谷冷泉(原爆献水)、神之倉山延命之水、
薬師霊泉(原爆献水)、弘法池(かわ)、
高瀬堰と水道局牛田浄水場、八木用水、一休恵の水、可部酒蔵仕込み水、千代乃春酒造名醸水、志和の出合清水など
そして、個人宅の井戸や無名の水場を含めると相当数の「全国名水百選・太田川中流域」の水汲み場(親水ゾーン)があると考えられる。
しかも、この中に広島市が8月6日に行う原爆献水に選ばれている尊い供え水が新旧あわせて9ヶ所含まれることにも気付いて欲しい。
すでに原爆献水の約半数の水場は全国名水百選に選ばれていることになるのだ。これらの水場の保全活動を行いその水質・水量・景観を守るためには、
それぞれの地域住民、水利権者、行政、有識者などで話し合いの機会を持つ必要があるだろう。
上記の水場に関する質問や問い合わせ
広島の水場を守る会、担当中村:082-255-0336
広島の水場を守る会 フリーライター錦川鯉
(C)2011.錦川鯉の名水賛歌より
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