太極拳って…なに??
「拳法体操」です

 太極拳は、筋肉に力を入れず、ゆるやかに演ずる独特の拳法体操です。

 動作は、ゆっくりと足を運びますから、片足で体重を支えている時間が案外に長いのです。したっがて、平衡感覚を養うことになるのはもちろんですが、足・腰を強くすることになります。

 足・腰を強くすれば、とくに都会人にありがちな全身の虚弱化を救い、老化を防ぐことができます。

 また、平素はあまり用いない筋肉や関節を屈伸したり、ひねったりするので、筋肉を柔軟にし、関節の動きを円滑にするとともに、身体各部を均衡させ、調和させるのに役立ちます。

 ゆるやかに全身を動かしたり、拳法の理にしたがって動作にスキを見せないように工夫したりすることで、いつのまにか身体に線を整え、操作をスッキリさせることになります。特異な美容体操としての意義もあるわけです。

 なお、太極拳のいちばんの特徴は、心と体との統一によって健康を計ることにあります。

 太極拳を演じるには雑念を去り、心(意識)を統一して動作に集中し、太極拳一念、つまり無念無想の状態にならねばなりません。

 その結果、自律神経は調和して正常に働きます。そこで、内臓や諸器官は本来の調子を回復し、「気」は流通して下がります

 気が下がれば、頭脳はスッキリし、心も安らかとなり、気分も爽やかになるというものです。

歩型 太極拳の「効用」

下記のような症状の特効があります

@ 消化器などの内臓の慢性疾患

A 高血圧

B 循環器系の障害

C 神経系統の失調・精神不安定

D 病後のリハビリ

E 頚肩腕症候群

F 自律神経失調症

揚 太極拳の歴史

 中国武術の歴史は、春秋・戦国時代にさかのぼることができますが、太極拳の起源については、諸説あるなか、河南省温県陳家溝の第9世陳王廷に始まるとする説が最も有力です。

 彼は17世紀中葉に温県の「郷兵守備」を任ぜられていたが,隠居した後に造拳を楽しみとして弟子や子,孫に伝授したと言われています。

 勿論陳王廷全く個人の力によって太極拳がつくられたのではありません。陳王廷より半世紀ほど前の人である戚継光(1528〜1587)は倭寇を打ち負したことで名を成した武将ですが,彼の著した『紀効新書』のなかの『拳経三十二勢』から多くの動作が陳家溝の拳に取り入れられているところから,戚継光もまた太極拳の起源に関わる人物である,と言えます。

 太極拳はこのようにして武術を整理する中で陰陽の思想や中国古代の「導引法」「吐納法」をも結合させることによってでき上がった武術であり,今では三百数十年の歴史をもっています

 1949年に中国人民共和国が成立し、新中国では、あらゆる分野で改革が行われました。

 太極拳においては、まず楊式太極拳を整理して、現代的な「八十八式の太極拳」を作り、それを短縮して「二十四式の簡化太極拳」を作りました。

 日本では、72年の日中国交回復後,日中間の交流は急速に発展し,太極拳も紹介され,80年前後にTVのサントリー社のCMで太極拳が放映されたことの影響をうけて、大いに普及しはじめました。

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